売上ってなに?② ーブランド力と製品力ー
売上ってなに? の続きです。
今日は、ブランド力や製品力のお話です。
前回価格は、3つの要素で決まるとお話しました。(売上ってなに?① ー売上はお客様の「ありがとう」の大きさー)
①自社の業界/サービスの市況水準
②需給GAP(欲しい人:提供出来る人)
③問題解決力 →自分が持っている本物の能力
この問題解決力が一番大事でしたね。
もう少し、深掘りすると、下記の2つも価格を決める要素であり、それらも問題解決力を持っています。
④ブランド力
⑤製品力
今日は、ブランド力や製品力のお話です。
前回価格は、3つの要素で決まるとお話しました。(売上ってなに?① ー売上はお客様の「ありがとう」の大きさー)
①自社の業界/サービスの市況水準
②需給GAP(欲しい人:提供出来る人)
③問題解決力 →自分が持っている本物の能力
この問題解決力が一番大事でしたね。
もう少し、深掘りすると、下記の2つも価格を決める要素であり、それらも問題解決力を持っています。
④ブランド力
⑤製品力
目次
1.ブランド力
「ブランド」と聞くと、何を思い浮かべますか。エルメスのバック、トヨタの自動車、スープストック東京のスープ等々。
ITの世界では、アップル、マイクロソフト、アクセンチュア、NTTデータ、富士通、野村総研等々。
業界NO.1で無くても、ブランド価値を持つ会社はたくさんあるかと思います。
ブランドには、そのものがお客様の問題解決になる要素があります。
高級ブランドのバックやアクセサリーは、身に着けているだけでそのブランドそのものがお客様に満足を与えたりします。(このブランドを身に着けたいという欲求を満たして、問題解決している。)
BtoBの世界では、購入する製品やサービスの一定品質が担保される、必要な量が担保される、必要なタイミングに提供されるなどの、お客様のビジネスリスクをブランドが無条件に下げてくれます。
そして、そのブランド価値は”価格”に反映されます。
2.製品力
世の中には、様々な製品(商品)が存在します。自動車、保険、カメラ、会席料理、電化製品、スマホ・・・・
それらは、機能的な面で顧客の問題解決をします。
IT業界であれば、SAP、AWS等々、様々な業務アプリケーションやインフラ系の製品等があります。
これらも、その機能面で顧客の問題解決をします。
これらの製品の顧客ニーズが高く、その導入コンサルや技術者が不足気味であれば、コンサルや技術者の価格にも反映されます。前述の、②需給GAP(欲しい人:提供出来る人)の一例ですね。
3.やはり、重要なのは自分自身の問題解決力
少し、前回の絵より複雑になりますが、売上(価格)を決める要素は下図のようになります。①自社の業界/サービスの市況水準
→企業の経営者や事業責任者の選択で決まる
②需給GAP(欲しい人:提供出来る人)
→世の中の流行/廃りや複雑な経済状況の組み合わせで決まる
③問題解決力
A.ブランド力
→その会社が過去から取り組んできた経営努力と先人の社員の真摯な働きの積み重ねで決まる
B.製品力
→製品自体の機能/性能面の力で決まる
C.自分自身の力
→自分の持っている本物の能力で決まる
少し複雑にはなりましたが、結局は、③ーC.の自分自身の問題解決力が最重要であることには変わりはありません。
4.当社の事業領域とコアコンピタンス
当社の事業領域(何の仕事をするか)は、テクノロジーを武器にお客様の問題解決をすることです。
特定の自社製品の企画・開発は行いません。(当社はそのような領域を選択しています)
特定の製品をお客様の問題解決のために、扱うことはあります。
しっかりとした技術力と問題解決能力をベースに、その製品の目利きや選定、仕様の理解を行い、お客様の問題解決に導きます。
お客様には、技術者という人材を買って頂くので無く、技術を活用した問題解決というサービスを買って頂きます。
なんの問題解決にもならない、技術の押し売りもしません。
なので、当社のコアコンピタンスは、問題解決力を持った「人財」と定義しています。
5.IT業界をサービス業へ
我々の主なお客様である企業の情報システム部門は、IT技術の進化と共にその役割や求められるものも大きく変わってきました。情報システム部門が電算課と呼ばれ給与計算などの大量データを正しく早く処理する時代から、爆発的な情報処理能力の向上と共に、インターネットの出現、オープンシステム化、ERP、システムのサービス化、クラウド化という技術革新により、IT技術がビジネスや業務のあらゆる面で直結するものになりました。
一方で、企業にIT技術を提供するIT業界は、その不断の努力にも関わらずなかなかサービス業と言えるほどになりきれません。
技術の提供にとどまってしまいがちなのが現状です。
我々は、IT業界を顧客の問題解決を提供する、サービス業にしていきたいと考えています。
次回は、その問題解決能力ってどうやって向上するのか、考えを述べたいと思います。
出口 義勝(いでぐち よしかつ)
株式会社アプローチ・システムズ 代表取締役
Ideal株式会社 代表取締役
1992年~2000年 株式会社ビジネスブレイン太田昭和にて、会計・経営管理分野のコンサルティング及び大企業向けシステム構築に従事。
2000年~2011年 フューチャーシステムコンサルティング株式会社(現フューチャーアーキテクト)にて、プロジェクトリーダー、会計ソリューショングループ長、ビジネスコンサルティング部門トップ、製造産業事業部の事業部長(執行役員)を歴任。グループ会社の取締役を兼任。
2011年 Ideal株式会社設立 代表取締役に就任。
2017年 株式会社アプローチ・システムズと経営統合。
2021年 株式会社アプローチ・システムズ 代表取締役に就任。
Ideal株式会社 代表取締役
1992年~2000年 株式会社ビジネスブレイン太田昭和にて、会計・経営管理分野のコンサルティング及び大企業向けシステム構築に従事。
2000年~2011年 フューチャーシステムコンサルティング株式会社(現フューチャーアーキテクト)にて、プロジェクトリーダー、会計ソリューショングループ長、ビジネスコンサルティング部門トップ、製造産業事業部の事業部長(執行役員)を歴任。グループ会社の取締役を兼任。
2011年 Ideal株式会社設立 代表取締役に就任。
2017年 株式会社アプローチ・システムズと経営統合。
2021年 株式会社アプローチ・システムズ 代表取締役に就任。
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