【代表者メッセージ】問題解決力を高める

問題解決力を高める

今日は、問題解決力についてのお話しです。
前回「我々は、IT業界を顧客の問題解決を提供する、サービス業にしていきたいと考えています。」とお話ししました。
では、どうしたら問題解決力を高める事ができるのでしょうか。
目次

1.問題解決には「のりしろ」が重要


「のりしろ」は、何かと何かをつなげる部分。
ほとんどの場合、1人で問題解決にあたることはないと思います。
たとえ1人であったとしても、少なくとも問題解決をする相手は必ずいます。
自分の問題を自分で解決しようとしている場面でも、解決が必要なほどの問題なので、他者に意見や協力を求める事になるので、やはり1人ではないですよね。

問題解決は、様々な専門性/役割を持った複数の人たちが協業してなし得るものです。
それらの人と人をつなげる「のりしろ」が無ければ、一人一人がどれだけの強みを持っていても、問題解決には結びつきません。

我々、IT業界の人たちであれば、何らかの専門性を持つことは当然意識しているでしょう。
しかし、「のりしろ」が無ければ、問題解決には結びつかない事を忘れてはいけないことだと考えます。

2.分業化と専門性


私たちの社会は、分業することで、生産性や学習効果をあげてきました。
分業したものの一部は機械化されたり自動化されてより生産効率が上がり、社会を豊かにしてきました。

私たちが何らかの物やサービスの提供を受けるものは、様々な役割の会社や組織(その道の専門家)が連なって最終成果物になったものです。
そして、私たちはその物やサービスで自分の問題を解決できます。




会社間や会社内の組織間で分業することで、効率や生産性だけで無く、より専門性が高まり飛躍的に高度化することも期待されます。
その分業された機能は付加価値を高め、技術革新的なレベルまでになることもあります。
技術革新的なレベルになった機能は、関連する他の機能に影響と変化を与え、そのValueChain全体の価値を高めてくれます。


分業には多くのメリットがありますが、それぞれの機能の歯車がかみ合わなければ何の価値も発揮しないという弱点もあります。
当然ですよね、分業はあくまで全体を細分化したもので、全体が最終的に価値を発揮するのですから。


 

3.IT技術の世界は分業が大好き



我々IT業界も、分業により近代の大きな技術革新を遂げてきた業界です。

当初は、何もかもが1つのアーキテクチャーで、1つのコンピューターメーカーが巨大な箱で作られた1つのホストシステムを提供していました。
そこから、ネットワーク/アプリケーションサーバー/データベースサーバー/PC端末など、機能を分割して、複数の会社がその分野の最高の性能を競って提供するオープンシステムの世界になってきました。

縦に横に、機能分化と役割分担が加速度的に進んできました。












いまでは、様々な製品・サービスを利用し、様々な技術要素を持った技術者が寄り集まってITプロジェクトは行われています。
昨今のDX推進の流れは、みなさんの作るプログラム、ソースコード1行1行が、経営や事業創造、業務価値向上の企画に直結することが求められます。
関係者は増え、ITプロジェクトの複雑性・難易度はさらに上がっています。

決してネガティブな状況ではありません。

このIT業界が進めてきた技術革新のメリットをユーザーとなる企業や消費者が真に享受していく段階に入ってきたと言えるでしょう。
 

4.問題解決力を高めるには


今日の本題に入ります。

問題解決力を高めるには、「のりしろ」をもって、前後左右の関係者と歯車をかみ合わせてつながることが必要です。
①直属の上司や一つ上のリーダーの視点に立つ
②自分の部下やメンバの視点に立つ
③自分の仕事の前工程や後工程の人の視点に立つ
④関係する異分野/異なる専門性を持つ人の視点に立つ
⑤それらの相手の問題にフォーカスする
  自分のできる事、得意な事、やりたい事に偏らない。相手が解決したい事、困っている事、にフォーカスする。

1人の人が、分業された社会や会社やプロジェクトのすべてをつなげる事は不可能でしょう。
今の自分の役割とポジションで、隣にいる人とつながることが重要です。
それができれば、自分の仕事の問題も別の視点から解決できることが増えていきます。
実践でその経験を積んでいくことが、問題解決力を高める方法だと考えます。



 

5.当社の教育方針


当社の教育方針は、オーソドックスな「カッツモデル」をベースにしております。

2)ヒューマンスキル 3)コンセプチュアルスキルが、「のりしろ」を持つ為に役立つスキルだと考えており、重視しています。

【当社の教育方針 抜粋】



教育・育成制度としては以下のような施策を取っています。

現在の仕事やキャリアアップに必要な研修・学習計画を担当の先輩社員と共に計画します。
また、キャリアアップのできるPJT/案件のアサインも中長期に計画をして実行していきます。
オンライン研修としてSchooやUdemyを自由に活用してもらいます。
その他の外部研修も自ら立てた計画を元に受講していただきます。
目標を立てて適切な資格の取得目指す場合には、合格時にそれまでにかかった学習費用を会社が負担します。
 
テクニカルスキルは、OJTをベースにして必要なスキルアップのための研修や学習を計画します。

コミュニケーションスキル/コンセプチュアルスキルは、OJTベースでは現場により偏ったものになりやすく、何らかの気づきがないと学ぶべき事が理解しにくいところがあります。テクニカルスキルよりも抽象的な視点が多いので、学習により知ることや気づくことから初めて、OJTで活用していきます。

当社は、人財が最重要なものと位置づけています。
これからも、教育・育成制度は常にブラッシュアップしていきます。




 
出口 義勝(いでぐち よしかつ)
株式会社アプローチ・システムズ 代表取締役
Ideal株式会社 代表取締役
1992年~2000年 株式会社ビジネスブレイン太田昭和にて、会計・経営管理分野のコンサルティング及び大企業向けシステム構築に従事。
2000年~2011年 フューチャーシステムコンサルティング株式会社(現フューチャーアーキテクト)にて、プロジェクトリーダー、会計ソリューショングループ長、ビジネスコンサルティング部門トップ、製造産業事業部の事業部長(執行役員)を歴任。グループ会社の取締役を兼任。
2011年 Ideal株式会社設立 代表取締役に就任。
2017年 株式会社アプローチ・システムズと経営統合。
2021年 株式会社アプローチ・システムズ 代表取締役に就任。
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